【感想】最小の時間で成果を最大エッセンシャル思考

書評

巷で有名な「エッセンシャル思考」を読んだので、要約と感想を書きました。最初に言いますが、この思考法はエッセンシャルのシャンプーしか使はない思考ではありません。

 

目次

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エッセンシャル思考とは?

「より少なく、より良く」ということで、最小の時間で最大の成果を出すための思考法になります。

つまりは、色々なことに手をつけず、一つの事に集中して向き合うことで、その結果をより良いものにしようということです。

簡単に見えますが、なかなか難しい内容となっています。

そして、本書ではエッセンシャル思考でない考えの人を非エッセンシャル思考と呼んでいます。

エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

「エッセンシャル思考」と「非エッセンシャル思考」の違いを簡単にですが表で説明します。

  非エッセンシャル思考 エッセンシャル思考

考え方

  • みんな・すべて
  • やらなくては
  • どれも大事
  • 全部こなす方法は?
  • より少なく、より良く
  • これをやろう
  • 大事なことは少ない
  • 何を捨てるべきか
行動
  • やることをでたらめに増やす
  • 差し迫ったものからやる
  • 反射的に「やります」と言う
  • 期限が迫ると根性で頑張る
  • やることを計画的に減らす
  • 本当に重要なことを見定める
  • 大事なこと以外は断る
  • あらかじめ障害を取り除く
結果
  • 無力感
  • 何もかも中途半端
  • 振り回されている
  • 何かがおかしい
  • 疲れきっている
  • 充実感
  • 質の高い仕事ができる
  • 仕事をコントロールしている
  • 正しいことをやっている
  • 毎日を楽しんでいる

僕もそうですが、普通のサラリーマンは「非エッセンシャル思考」の項目が当てはまることが多いのではないでしょうか。

本当に大事なことは全体の20%しかない

エッセンシャル思考では、物事の本当に重要なことは全体の2割しかないと書かれています。例えば今やっている仕事で成果に結びつくのはその中の2割の仕事しかないのです。

これは「パレートの法則」に基づいた思考法なのです。

なので、すべてをやることに意味はなく、自分で選んだもの以外を捨て、選んだことへ集中することがエッセンシャル思考の考え方です。

エッセンシャル思考のテクニック

エッセンシャル思考では、次の1~3のテクニックが複数紹介されていますが、今回は僕が個人的に取り入れていきたいと思ったテクニックをご紹介します。

1.見極める技術

エッセンシャル思考で一番難しと思ったのが、この見極める技術。世の中には多くの情報や選択肢がありますが、いかに自分の正しいことを選ぶか見極める重要な技術になります。

90点ルールを取り入れる

見極める技術で一番良かったのは、この90点ルールです。

90点ルールとは、最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点で評価する方法です。ただし、90点未満はすべて0点と同じ不合格となります。60点や70点といった中途半端な選択肢に悩む必要がないルールです。シンプルで分かりやすく些末な選択肢を切り捨てられる考え方です。

2.捨てる技術

不要な物事を捨てるテクニックになります。

拒否 断固として上手に断る

「7つの習慣」で有名なスティーブン・コヴィー氏が4歳の娘とのデートをした際に起こったエピソードを紹介します。

サンフランシスコの講演後に娘とデートをする計画を数か月前から綿密にしていた。何度もプランを念入りに話し合い楽しみにしていたという。

しかし、当日の講演後に仕事仲間に出くわしてしまいます。この仕事仲間は学生時代の友人だが会うのは数年ぶりで、「この後に食事でも行かないか?もちろん娘さんも一緒に」と誘ってきます。

そしてスティーブン氏は「それはいいね!」と言いますが、「でも、今夜はダメなんだ。この後に娘と特別なデートの約束をしているものでね。そうだろう?」と娘にウィンクをします。

そして2人はサンフランシスコで一生忘れらない思いでをすごしたとさ。

雑な紹介になってしまいましたが、本書ではもっと感動できる内容が書いてありました。

ここで伝えたいのは、大切なことを知っていれば断るのは簡単だということです。そのための見極める技術になります。

ビジネスのチャンスと家族の選択に迫られたときにスティーブン氏は、迷わず家族をとっているところから優先順位は家族>ビジネスだったのではないでしょうか。

3.しくみ化の技術

この技術は見極めて捨てる技術を無意識に継続できるようにする仕組みを作る技術になります。

習慣 本質的な行動を無意識化する

習慣づけをする中で重要だと思ったのが、その習慣の「トリガー」を意識することです。

ここでいう「トリガー」とは、ある行動を自動的に呼び起こすためのきっかけです。

本書では、悪い習慣を変えるためには、行動を見直すよりもそれを引き起こす「トリガー」を別の行動に結びつけると書いてあります。例えば、メールチェックの習慣が目覚ましの音をトリガーにしているのであれば目覚ましが鳴った瞬間に本を読むようにする。そうすると、目覚ましの音をトリガーにして本を読む習慣ができるといった内容です。

これに関しては、個人的にも当てはまることがあります。半年前ぐらいにギターを始めたはいいが弾けないので楽しめずに練習が続かなくなっていました。そのころ友達とスタジオで合わせる予定も入れていたのでなんかと弾けるようにはしておきたかったのですが、youtubeを見るのに時間を使ってしまいました。しかし、本書のトリガーを意識してyoutubeを見ることをトリガーにしてギターを弾くようにしたら、意外と動画を見ずギターに集中していたことがありました。その後もこの習慣を続けて大分上達したのではないかと思います。

さいごに

感想

いい意味で考え方が変わりました。

仕事がら上司や先輩などには、仕事を断ることはあり得ないと言われ続けていました。しかし、本当に大切なことを持っているのであれば断るのもいいと思いました。

エッセンシャル思考の考え方は、目標ややることが明確に決まっているのであれば有用な考えだと思いますが、そうでない人には捨てることでの可能性を失う危険性もあります。

この考え方は、僕だけでなく他の人にも読んで実践してもらいたい内容でした。

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