【感想】1%の努力【ひろゆき】

書評

こんにちは、takumaroです。

今回は、元2ちゃんねる管理人ひろゆきこと西村博之さんの著書「1%の努力」を読んだので簡単に内容を紹介し感想を書いていきます。

僕はひろゆきさんの論破する動画などを見ていましたが、頭がよく妙に納得させられてしまう発言に一種の憧れみたいなものを感じていました。ひろゆきさんがどういった考えをしているのか、そしてタイトルの「1%の努力」に興味が出たので本書を手に取りました。

本書はアリでいう、「働きアリ」と「働かないアリ」の「働かないアリ」である事を推奨しています。「頑張ればなんとかなる」と思っている人に対して「レールの外れ方」が紹介されています。

目次

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人生の結論

ひろゆきさんは、人生に生きる意味は存在せず、それなら「じゃあ死ぬまで楽しく暮らすほうがいいな」と考えています。

著者のおすすめの本で『銃・病原菌・鉄』があり、その本には「ヨーロッパやアメリカの白人が世界を席巻させたのはなぜなのか」という問いに「ヨーロッパからアジアに続くユーラシア大陸が東西に長かったヨーロッパの人が覇権を取った」という結論に対して「人類の努力は、ほぼ無意味だ」と導き出したそうです。

エッグスタンドなんて、いらなくない?

皆さんは、エッグスタンドを知っていますか?

エッグスタンドとは食卓のテーブルに卵を置くためだけにある器です。卵を置くためだけの食器なんて必要ないと思う人は多いと思います。僕の実家にもエッグスタンドがありましたが使用する機会が少なく食器棚に飾られているだけの存在でした。しかし、中には「私の家はエッグスタンドもない家なのか。恥ずかし…」と受け取る人は一定数いるのではないでしょうか。

そう思うのは比較対象がいるからです。エッグスタンドは一例で「幼稚園の頃お受験をしたことがある」、「海外へ行くときは必ずファーストクラスに乗っている」、「家にはサッカーができるほど大きな庭がある」など社会に出れば比較対象に晒されます。人を羨んでしまいそうなときには、「エッグスタンドなんて、いらなくない?」ということを思い出し瞬時に置き換えれば、劣等感を感じる必要はなくなります。

片手は常にあけておけ

チャンスというものは、突然やってくるものです。あるとき、あなたの元に起業メンバーにならないかという誘いが来るかもしれないし、当日誘われた飲み会に運命の人が来ているかもしれません。

そういったチャンスを掴むには、常に「余裕」を持っていないとチャンスを掴むことはできません。

「頑張ればなんとかなるかもしれない」と思っている人は逆に予定を詰め込んでしまうのでこういった突然くるチャンスを逃してしまいます。

世の中には、予定をパンパンに詰め込んで片っ端から対処するタイプの人もいて、その場合、チャンスが訪れたら、両手はお手玉しながら器用に掴めるかもしれませんが、凡人には難しいので少なくとも片手は空けておきましょう。

ヒマは全力で作ったほうがいい。時間は余るのものではなく作り出すものだとひろゆきさんは伝えています。

ツボに何を入れるか

ある大学でこんな授業があったという。

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教団に置いた。その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。

そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。

「この壺は満杯か?」学生は答えられない。

一人の学生が「たぶん違うだろう」と答えた。

教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。

「この壺は満杯になったか?」

学生は声を揃えて「いや」と答えた。教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

一人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」

「それは違う」と教授は言った。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、と教授は話し始める。

それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり…。

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。

それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要ではない「何か」に満たされたものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果、それ自体を失うだろう。

引用元:1%の努力

少し長くなってしまいましたが、大きな岩とは優先順位のことで、ひろゆきさんは「自分にとって『大きな岩』はなんだろう?」をつねに問いかけ、できれば言語化して人に伝えるようにしましょうと言っています。

ちなみにひろゆきさんにとっての大きな岩は「睡眠」です。遅刻しようが何をしようが「いま、寝たい」という気持ちを一番大事にしているらしいです。ひろゆきさんにとっての仕事は砂利や砂や水なのです。

なくなったら困る体験は何か?

ひろゆきさんは好き嫌いで仕事をするのはおすすめしていない。それは、ニーズを見誤るからです。ニーズはどこにあるかというと、自分にとって「これがなくなったらイヤだな」と思えるもの、そこにニーズが隠れている。

例えば、発明王みたいな人が「自動卵割り機」みたいな発明をテレビで紹介することがある。しかし、これは、「ないと困る人」がいない。「2ちゃんねる的な場所」はないと困る人がいる。「匿名で何かを吐き出す場所」は、ないと困る人がいる。

「それがないと自分が困る」というものを核に仕事を選びましょう。

感想

本書を読んでの感想ですが、ひろゆきんさんは考えていることが違いすぎて自分の価値観を変えてくれる1冊でした。

本書では、ひろゆきさんの生い立ちなどが書かれていて地元赤羽の団地では生活保護を受けている人が多く生活保護を受けるのに何も抵抗がなく働きたければ働けばいいし働きたくないならしなければいいといった考えは僕の生活する上ではなかった発想でした。

働かないと世間体とか色々なことを周りで言われると思ってしまいますが、自分の中の大きな岩であったりエッグスタンドの考えなどがあれば気にならないよねと思いました。

また、著書のひろゆきさんはアメリカに留学していたり、現在はフランスで生活しているので海外の情報などを得ることができるので一読の価値はあると思います。

ただ、読んでいて一部まとまっていないような内容があり、すべての項目を理解することはできませんでした。

 

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