【フェルミ推定】地頭力を鍛える【要約】

書評

こんにちは、takumaroです。

仕事をしていると職場ですごく頭のいい人がいたり、要領よく仕事をしている人っていますよね。僕も色々な職場を経験して、そういう人たちに出会う機会がありました。

そして、その人達は周りの人達から地頭がいいと例えられています。

地頭がいいとは何を指すのか、どういう考え方をしているのか、その人達に近づくにはどうすればいいのかと思い、今回紹介する本『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』を読みました。その内容を簡単に説明していきます。

目次

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この本を読んで得られる知識

・地頭力とは何か?
・地頭力の鍛え方
・フェルミ推定について
・地頭力の3つの考え方

地頭力とは?

地頭力の定義

本書では地頭力とは数字の問題やパズルを解くのが得意な「考える力が強い」タイプのことを指しています。職業の例を出すと数学者やプロ棋士が該当します。

地頭力の構成は3層構造になっており、原動力になる「知的好奇心」、その上に「直感力」、「論理的思考力」、さらにその上に3つの思考力となる「仮想的思考」、「フレームワーク思考」、「抽象的思考」で構成されています。

地頭力の必要性

現在では、インターネットの情報検索が発達し検索すれば欲しい情報が手に入る世の中です。簡単に情報を得ることができる反面人間の考える力は退化して考える分野はコンピューターに取って代わってしまいます。しかし、考える力を得た人たちは膨大な情報を駆使してさらなる力を発揮することができます。これからの時代に必要な力が地頭力なのです。

地頭力が鍛えるメリット

地頭力が鍛えると以下のようなメリットがあります。

  • どの分野に取り組んでも高いパフォーマンスを発揮できる
  • 生産性が上がる
  • 経営者の発想ができる

地頭力の鍛え方

フェルミ推定

地頭力を鍛える強力なツールがフェルミ推定である。コンサルティングや外資系の採用面接などでよく用いられており、掴みどころのない物理量を短時間で概算する問題です。ビジネスの場面では新規事業の市場規模、情報視システム、その他投資に関しての投資対効果など何らかの数値を概算する「あたり」をつける場面に用いられる。

どういったものかというと、「東京都内にある信号機の数」や「世界中のサッカーボールはいくつあるか?」といった把握することが難しく、荒唐無稽とも思える数量について何らかの推定ロジックによって短時間で概数を求める方法である。

面接などで用いられる理由として、第一に質問の内容が明快かつ身近、第二に「正解」がないことで、回答者の考えるプロセスを問うことができる。第三に簡潔であり問題解決の縮図だからです。

3つの思考力

本書ではフェルミ推定の問題を3つの思考力を用いて解説していました。その3つの思考力について簡単にですが、説明していきます。

①仮設的思考

仮設的思考は「結論から考える」思考です。①今ある情報だけで最も可能性の高い結論(仮設)を想定し、②常にそれを最終目的地として強く意識して、③情報の精度を上げながら検証を繰り返し仮設を修正しつつ最終結論に至るパターン。

逆算して考えるため、応用がしやすい。

注意点として、はじめの仮設にこだわらずに最新の情報に基づいて仮設を進化させないとデータを捻じ曲げたりしてしまう。また、結論が早期に出るため深堀りが甘くなったりする。

②フレームワーク思考

フレームワーク思考は「全体から考える」思考法です。①対象となる課題の全体像を高所から俯瞰し、②とらえた全体像を最適の切り口で切断し、断面をさらに分解する。分解には、切り口の選択→分類→因数分解→ボトルネックの発見といった流れで分解する。

フレームワーク思考で考えることが重要な点は、「思考の癖を取り払う」ことができることです。人は知識や経験、立場により見えている景色が違います。これを相対座標と本書では説明しており、相対座標の違いから思い込みなどコミュニケーションのズレが生じます。しかし、誰もが共通に考えられる絶対座標を意識することでコミュニケーションを効率的に進めることができるのです。

フレームワーク思考の注意点として、先に枠を固定することによる思考そのものの固定化です。

③抽象化思考

最後は「単純に考える」思考法の抽象化思考です。考え方のプロセスは①抽象化、②解放の適用、③再具体化といった流れです。

抽象化とは、課題の特徴を抽出して一般化し取り扱いが簡単な形にすることです。数学の問題とかで公式に当てはめるのと似ています。抽象化する時は課題の共通点を探すことを考えましょう。

抽象化思考の注意点としては、具体化とのバランスを意識し、過度に一般化しないことです。

思考力のベース

3つの思考力を紹介してきましたが、一番大事なものはベースの一番下にある「知的好奇心」です。知的好奇心は地頭力の最も根源的な原動力のため3つの思考力が高くても知的好奇心が低くては宝の持ち腐れになってしまいます。知的好奇心を高めるには「シャーロック・ホームズ」や「江戸川コナン」のようになぜ「モーニングセットではなくサンドイッチを頼んだのか?」というように、何でも疑ってみて、より良い解決策を考える習慣をつけることが重要です。

まとめ

地頭力とは考える力です。

思考法としては3つがあります。

  • 結論から考える「仮設的思考」
  • 全体から考える「フレームワーク思考」
  • 単純に考える「抽象化思考」

しかし、一番は「知的好奇心」を養うことなので、考えることを面倒くさがらず習慣化しましょう。

僕も思考法については、全て把握できていませんが地頭力について興味があれば一度読んでみてください。フェルミ推定の例題などもあるため、挑戦してみてはいかがでしょう。また、漫画版も出版されているので今から読むなら漫画版がいいと思います。

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