【感想】夢をかなえるゾウ4【夢を手放す方法!?】

書評

こんにちは!takumaroです。

今回は、2020/7/17に発売した水野敬也さんの最新巻「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」を読みました。

思えばここ最近はずっと夢をかなえるゾウシリーズを読んでいました。面白く読めるので自己啓発本が苦手な人にでも読書をするきっかけになる本だと思います。是非一度手にとって見てください。

今作のテーマは「死」をテーマにした内容となっています。

目次

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ストーリー

今回の主人公は、妻と子供の3人で暮らしている一般男性です。夢は家族との幸せな生活をするために仕事にも耐え、毎日同じような平凡な生活をすることです。

とある日に担当医から余命が3ヶ月と宣言されてしまいます。絶望の淵に立たされた主人公はガネーシャや死神と出会い残り少ない時間で家族のためになにかを残すことを夢にガネーシャからの課題に挑戦していきます。

今作も夢をかなえる方法としてガネーシャから色々な課題が出題されますが、今までの作品とは違うのは「死」を直視したときに今までの夢をかなえることができなくなってしまうこと。人は必ず死ぬことを再認識し、かなえられない「夢のあきらめ方」が紹介さてれています。

死神の教え

【人間が死に際に後悔する10のこと】

1.本当にやりたいことをやらなかったこと
2.健康を大切にしなかったこと
3.仕事ばかりしていたこと
4.会いたい人に会いに行かなかったこと
5.学ぶべきことを学ばなかったこと
6.人を許さなかったこと
7.人の意見に耳を貸さなかったこと
8.人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
9.死の準備をしておかなかったこと
10.生きた証を残さなかったこと

普段は自分を死ぬことを考えて生活していないため、なかなか意識することはないですね。

もし自分が近いうちに死ぬと思ったとき、もっと自分のために生活したほうがいいのではないかと思いました。

ガネーシャの教え

お金の問題がなかったらどんな仕事をするか夢想する

皆さんは、人生ゲームを知っていますか?人生ゲームでは現実で大金を作るためのヒントが詰まっているとガネーシャは説明します。人生ゲームの職業コースでは、「ビジネスコース」と「専門職コース」があり、「ビジネスコース」は必ず職業に就けるが給料が少なく、「専門職コース」は大金を掴む職に就くチャンスがあるが無職になる危険性があるコースです。この2つのコースは現実ではどちらが大金をつかむことができるか疑問に感じると思いますが、正解はどちらでありません。これをやるために生まれてきたんだと思えるような『情熱』をもって仕事ができれば大金を掴めるといっています。

情熱』を持って働ける人なんて一部の人だけだと決めつけてしまいがちですが、まだ僕たちが情熱を燃やせるものに出会えていないだけかもしれません。

そんなときには、この『お金の問題がなかったらどんな仕事をするか夢想する』の課題をやってみましょう。もし自分がこれまでに情熱を燃やせる分野を探してこなかったら、一旦お金のことは脇に置いて自由に考えてみましょう。仕事は生活の手段と割り切ったときに一番脇に持っていかれるのがやりたいこと─情熱なのです。

思い切って仕事を休む

僕たち会社員は、やりたいことがあっても仕事があるからと言って仕事を第一に優先させてしまいます。僕はこのことについて深く考えたことはなく、職場の人に迷惑がかかるから休めないと思っていました。本書では仕事を休むことは人の「評価が下がる」ことを恐れているからだと書いてありました。叱責されたり、バカにされたり、この「人はダメだ」と思われたくないから人に迷惑を恐れていると。

僕の場合は、客先で働いているため余計に評価が下がると思われるため突発で休むのにすごく抵抗がありました。しかし、人の評価を大事にしすぎて自分のことを考えていない事に気づけました。もちろん人に迷惑をかけることがいいということではないですが。

周囲の期待と違う行動を取る

主人公が家族旅行中に、余命宣告後に始めたブログを書籍化したいと大手出版社の編集者から連絡を受けたときに家族旅行を続行するか、編集者との打ち合わせに行くかで迷ったときの課題です。

ちなみに主人公は残りの余命で家族のためにお金を残したいと思っており、編集者は翌日から出張で連絡をくれた午後か来週の頭まで時間が取れないという状態です。主人公には時間がないため、家族の期待に反して打ち合わせに行きたいと思っています。

この場面で出た課題が『周囲の期待と違う行動を取る』です。

判断に迷うということは、自分の本心と周囲からの期待があっていないときです。そして、自分が今まで周囲の人の気持を大切にしてきたなら違う選択肢を選ぶ勇気を持たなければいけません。両方を経験して初めて自分にとってどちらが大事なのか分かるからだとガネーシャは説明しています。

レイチェル・カーソンは世界で初めて化学物質の環境汚染問題を指摘した『沈黙の春』を書いてベストセラーになった。彼女は元々は文学が好きで作家になるために大学に入るが、大学2年のときに生物学の授業に感動して生物学者を目指します。当時は女性が自然科学の分野で成功することはほとんどなかったので教師や友人からは猛反対されてしまいます。しかし、思い切って生物学の世界に飛び込んだ結果、実験室にこもって研究するのが性に合っていたので生物学の道に進むことになります。もし、彼女が作家の道に進んでいたら「沈黙の春」は生まれなかったでしょう。

最後の課題

最後の課題は、この世界には「かなわない夢がある」という事実を知った上で、その夢を手放す方法になっています。夢は人を幸せにする反面、不幸にすることもあるのです。作者はすべての人の目的は「幸せになること」であり、夢をかなえるのはその一つの手段にすぎないと書いています。「夢をかなえるために努力する」と「夢に縛られる苦しみから開放される」2つの方法を学んだ上で自分にあった方法を選ぶことが人生で後悔しないために必要なことなのです。

※ここから先の内容は、「どうしてもかなえたい夢」がある人にはお勧めできない内容と本書では記載されていますので当ブログでも紹介は控えさせていただきます。

感想

今回のストーリーも笑いあり、涙ありで、先が気になる内容が目が話せませんでした。流石に通勤中に読んでいて電車の中で涙目になったので、最後の方は落ち着いた環境で読むことをおすすめします。

しかし、アニメや漫画、小説で死を扱う内容は少し卑怯ですね。ストーリーにのめり込むほど別れのシーンで感極まってしまいますね。

夢をかなえるゾウシリーズを読んでてい思ったことは、自分は今の仕事に対して悩んでいるのがわかりました。シリーズの課題を通して仕事選びの内容や情熱を探す方法を気づきとして上げているのでこれからは仕事探しを本気でしてみたいと思います。最近現場を変えてもらったばかりですが他の人の評価を気にせず自分のために行動して行きます。

ブログの更新頻度は落ちるかもしれませんが今までどおり気が向いたら更新していくので、そのときはヨロシクオネガイシマス。

 

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