僕は、コミュ障で人と会話するのが苦手です。職場の人で誰とでも上手く話せている人にすごく憧れていた時期があり、そういった人になりたいと思ったときに本書を手に取りました。5年ほど前になります。
今回は、kindleで無料で再度読むことができたので、紹介と感想を書いていきます。
目次
感想
雑談は、「無意味」や「無駄」だと思っていましたが本書を読んでからは雑談には、その先の関係にも影響を及ぼすものだと再認識できました。
僕の仕事は、1つの作業を2人で行うことが多いのですが一緒に行う人が仲が良い人だとやりやすいですし、仕事のことを質問しやすい関係でもありあます。そういった人とは雑談するのに苦でなかったりします。
こういった経験から、雑談を通してその先の関係を築くことは、仕事をやりやすくしたり、苦手な人が減り人間関係に悩まなくなるメリットがあります。
雑談力は、身体的な能力や特別な才能がなくても、トレーニングにより上げることができるので、最初は意識して会話することが難しいと思いますし億劫だと感じてしまうと思いますが、本書には具体的なテクニックが書いているので、もし雑談に困ってしまうと感じた人なら読んでみる価値はあると思います。
僕も今回読み直して、雑談に困っているけど何もやっていなかったので本書のテクニックで、実践できそうなものから挑戦していきたいと思います。
個人的に重要なポイント
本書の中で、個人的に重要だと感じたことを簡単に紹介していきます。
1.話し方
適度な「自己開示」をする
初対面の人など、よい印象を与えたい人に対しては適度な「自己開示」をするのがいいと思います。自己開示は自分はこういう人間です、と相手に伝えるのですが、一方的に自分のことばかりを話すのはダメです。具体的には、「自慢話はしない」、「軽い失敗談を話す」ことです。失敗談については相手が引いてしまったり、人間性に問題がある失敗談でなく、ほどよい気安さを作る内容を話します。自己開示する目的は相手の警戒心を解くことが目的です。
会話の2つの軸 タテとヨコ
会話においての「タテ」と「ヨコ」の2軸があり、「タテ」の軸は会話の深さ、「ヨコ」の軸は何を話題にするかのことです。色々な話題をふりながら(ヨコ展開)、この人は何に興味があるのか、どんな話をすれば会話が深まるか探り、相手が乗ってきたところでその話題を深めます(タテ展開)。
最初のきっかけとした話題は次の中から選べばよいです。これは誰にでも当てはまるような当たり障りのない話題です。逆に雑談で出す話題でダメなものは「政治」や「宗教」になります。
- 気候
- 相手の会社情報
- ファッション
- 健康
- 趣味
- 最近のニュース
- 共通のこと
- 出身地
- 血液型
- 仕事
笑いではなく、興味深い話
雑談を盛り上げるタテ軸に必要なことは、相手が「それ気になる。教えてほしい。」と思う興味深い話をしたほうが、あとで振り返ったときに強く印象に残ります。
そのために、ジャンルごとに5~6個ぐらいネタを持っておくことを本書では推奨されています。ジャンルとは「自分の本業に関わる面白い話」、「健康の話」、「スポーツ」、「最近気になる商品」、「面白かった本や映画」など、相手の年齢や性別を選ばないネタを持つことで誰にでも対応しやすくなります。
2.聞き方
あいづち
あいづちで特にやってはいけないことは、「そうですね」や「なるほど」といったリアクションです。こういったリアクションは相手に話を本当に聞いているのか?と不快感を与えてしまいます。個人的には「なるほど」とよく使ってしまいますが、返答に困った時に反射的に使ってしまいます。
じゃあ、どういったあいづちが良いかというと「相手の話に価値がある」というリアクションをとるです。本書では「あいづちのさしすせそ」が書いてあるので紹介していきます。
- さ=さすがですね
- し=知らなかったです
- す=素敵ですね
- せ=センスがいいですね
- そ=それはすごいですね
これらにならう必要はないです。大切なのは、相手に話を聞いてくれているなと感じてもらうことです。
そして、聞き方でもう一つ大事なことは相手の目をずっと見るようにするです。見るときは目に力を入れず、目尻を柔らかくしたソフトな表情で。目を見るのが苦手ならネクタイのあたりを見るといいでしょう。
話し手が自然と語りだす質問
本書で質問をするときにおすすめされているフレーズがあります。それは、「何か特別なことをされているんですか?」です。このフレーズは相手の欲求を刺激して、相手の生活の中でこだわっていることや頑張っていることを話してもらえるフレーズになります。
雑談でしてはいけない質問
下手な質問というものがあり、その一つが「なぜですか?」と理由を問う質問です。「なぜか?」と考えるのは人間には大きな負担になり会話のテンポが悪くなり、知識のレベルによっては相手を困らせてしまいます。また、「なぜ」という言葉には圧迫感があり窮屈でプレッシャーを与えてしまいます。
3.表情
好かれる表情の作り方
第一印象で相手に与える印象が変わってきます。思わず好かれるような良い表情とは、話すときには上の前歯を6本以上見せて、口角を上げることを習慣にする。口を結んでいるときも、口角を上げることを意識することです。表情が悪いと自ら好かれづらいオーラを発してしまい、大きなハンデを背負ってしまいます。
まとめ
個人的なポイントは基本的な部分を書きましたが、もう少しビジネスよりの客先相手の対応なども具体的に紹介されていました。
また、今回はkindle版のPrime Readingで無料で読むことができました。Amazon primeのサブスクリプション契約を使っている人は多いと思いますのでおすすめです。
電子書籍を今回初めて使ってみましたが、マーカーを気軽につけられたり、メモを1画面で使えたり便利だったので今後も使っていきたいと思います。
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